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誇りを継ぐ – 鬼太鼓編
Published : 2021年11月23日

東北・新潟の新聞社(河北新報社、山形新聞社、福島民報社、新潟日報社)が連携し、地元の魅力を発信するニュースサイト「7TIMES(セブンタイムス)」。今回は、河北新報社と新潟日報社が協力し、世界遺産の国内推薦を目指す「新潟県佐渡島」に焦点を当てた企画をお届けします。

鬼太鼓
画像:佐渡観光PHOTO

新潟県佐渡島と聞くと、何を思い浮かべますか?

一般的には、佐渡金山やたらい舟、空を舞うトキの姿をイメージする人が多いでしょう。

それだけではありません。佐渡島は、寒ブリや南蛮エビなどの魚介類、ルレクチエやおけさ柿といった果物の生産も盛んです。海に山に、豊富な食材に恵まれ、鬼太鼓などの伝統芸能が息づくまち。日本海を望む美しい景色も見どころです。

今回は、佐渡島の金山の歴史にゆかりある伝統芸能と子どもたちの姿を、3回にわたり連載します。ぜひこの機会に、佐渡島の魅力に触れてみませんか。

誇りを継ぐ – 鬼太鼓編

鬼太鼓演者
画像:佐渡観光PHOTO

恐ろしい形相の鬼たちが、住民の幸せを願って舞う島―佐渡。

この鬼はいつから島に棲(す)み、どうして島民から愛される存在になったのか、確かなことは分からない。ただ、江戸時代の文献に「鬼太鼓」という呼称が見える。同じ時期の絵巻にも鬼太鼓とみられる絵がある。相川の金銀山で働いていた人々が鬼面を付け、太鼓を打っていたようだ。

鬼には地域の家々を回って厄をはらい、 五穀豊穣を祈るなどの役割もある。いまでも島内120ほどの集落で、伝統芸能として受け継がれている。しかし鬼の舞い方、太鼓のリズム、笛や獅子の有無など、集落によっていくつもの違いがみられる。それぞれの鬼太鼓には「うちが一番」という 誇りと地域のアイデンティティーが詰まっている。

古くから鬼は大人たちの役目だったが、子どもの鬼もいる。1974年には 畑野地区の小倉 小学校(2013年3月閉校)が郷土を思う心をはぐくむ教育の一環として、「小倉子ども鬼太鼓」の活動をスタートさせるなど、子どもたちが担い手に 加わる集落もある。

新穂地区の青木。住民に子どもの鬼を見たいと依頼すると、地元の熊野神社に新穂中1年の川上純平さん(12)と行谷 小6年の川上世友さん(11)が鬼になって現れてくれた。ここでは面の色でなく、髪の色で鬼を白と黒に区別する。純平さんが白鬼、世友さんが黒鬼。どちらも髪を 振り乱しながら、勇ましく舞い始めた。

こども鬼太鼓(白鬼) こども鬼太鼓(黒鬼)

伝統を守るなどという気負いはない。ただ「かっこよく舞いたい」と思って練習に励むと、「楽しかった」。見ていた大人たちが「もっと腕を上げて」「上を向いて」と声を上げた。集落の鬼太鼓を守るために、そして、子どもたちの成長を願って。

子どもの白鬼も黒鬼も金銀山が世界 遺産になることを望んでいる。「佐渡の 知名度が上がるとうれしい。いろんな人に知ってほしい」。その言葉は、郷土を誇りに思っている証だ。

子どもの鬼太鼓

イベント情報

新潟県佐渡島のJA佐渡産「ルレクチエ」を使ったデザートサービス

開催期間:11月24日(水)、25日(木)11:30~15:00
会場:CROSS B PLUS 仙台市青葉区大町1丁目1-30
※ランチタイム限定、お食事ご注文の先着50名様にサービス

新潟県佐渡島の映像放映

開催期間:11月24日(水)、25日(木)、26日(金)
会場:CROSS B PLUS 仙台市青葉区大町1丁目1-30

「黄金の島 佐渡展~新潟の宝が世界の宝へ~」

開催期間:11月26日(金)、27日(土)、28日(日)10:00~18:00(最終日は16:00まで)
会場:東北電力グリーンプラザアクアホール(電力ビル1F)
仙台市青葉区一番町3丁目7-1

鬼太鼓お披露目練り歩き

開催期間:
11月27日(土) 1) 10:45~11:00 2) 13:00~13:15
11月28日(日) 11:00~11:15
会場:マーブルロードおおまち商店街 藤崎本館前