ガーデンデザイナーがヒント 持続可能な都市景観考える 「花降る街、仙台」が上映会
世界的なガーデンデザイナーを取り上げたドキュメンタリー映画をヒントに、持続可能な都市の景観の在り方を考える催しが6月27日、仙台市青葉区大町の複合施設「CROSS B PLUS」で開かれました。
映画は、ピート・アウドルフさんに密着した「FIVE SEASONS ザ・ガーデンズ オブ ピート・アウドルフ」(トーマス・パイパー監督、2017年公開)。
アウドルフさんはオランダ出身。野趣にあふれ、冬枯れの植物にも美しさを見いだす庭造りで知られています。米ニューヨークの高架線路跡を活用した空中緑道「ハイライン公園」の植栽デザインを手掛け、世界的に評価されました。映画は造園の常識を覆した考え方や、四季折々の庭園の様子などを美しい映像でつづっています。
上映会は、仙台市内の生花店やフローリストらでつくる団体「花降る街、仙台」(山田剛代表)が主催。花のあるまちづくりを目指す団体の取り組みを知ってもらおうと企画し、市民ら約50人が参加しました。
上映後は造園関係者らによるトークショーもあり、ガーデンキュレーターの小島理恵さんらが登壇。化学的な農薬や肥料に頼らないオーガニックな庭園造りに取り組む小島さんは「環境に合った品種、虫が付きにくいものを植えるようにすれば難しいことではないです」と話していました。