七十七銀行が仙台市と共催 若い会社が支援者募るイベント「ピッチ」 盛岡、塩釜の5社 大手と商談
七十七銀行は仙台市との共催で4月13日、東北のスタートアップ企業が大手企業などとマッチングするイベント「七十七オープンイノベーションピッチ」を初めて開催しました。
青葉区の複合施設「クロスBプラス」に、盛岡市や塩釜市、南相馬市などから参加した東北のスタートアップ5社の経営者らが集まりました。ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を通して、仙台市内外の大手企業など約20社の担当者にそれぞれ7分間でアピールした後、関心を持った担当者と意見交換しました。
使わなくなった「廃漁網」をリサイクルし、ナイロンのジャケットなどに仕立てる気仙沼市のamu(アム)は「海洋プラスチックごみの半分は漁具。廃漁網を未来の資源にする」と訴えました。代表の加藤広大さん(25)は大手企業など4社と意見交換し「老舗企業が新参者を盛り上げる熱意のあるイベントで、ピッチの機会をもらえてありがたかった」と感謝しました。
七十七銀行は2030年度、スタートアップなど創業期の会社の支援件数を20年度の3倍弱に増やすことを計画しています。地域開発課の小野家拓洋課長は「東北には素晴らしい技術を持った会社があります。パートナーと出会う場を作り、地域の成長を支えたい」と語りました。